どうやら大人の事情により、
- Ableton Live9 32bit版は32bit版VST2のみ対応
- Ableton Live9 64bit版は64bit版VST2のみ対応
- SynthEdit1.2 32bit版は32bit版VST2のみ書き出せる
- SynthEdit1.2 64bit版は64bit版VST3のみ書き出せる
その結果、現状、SynthEditで作った自作プラグインをWindows 64bitで使うには、
- Ableton Live9 32bit版を使う
- SynthEdit1.2 32bit版を使う
- LMMS(等の他のDAW)に乗り換える
- JBridgeを使う
のいずれかの手段を講じないといけないらしい。
で、4番目の「JBridgeで32bitVST2と64bitVST2をブリッジして使う」がよさそうなので、その話。
Jbridge上で動いているSPD2 32bit版(自作フリーVSTi ダウンロード&解説はこちら)
Jbridge上で動いているSas102 32bit版(自作フリーVSTi ダウンロード&解説はこちら)
関連リンクなど
Tipsなど
まずは無料お試し版で、目的のVSTプラグインが動くかどうかテスト。
うまくいけば、20分限定で動くようになるはず…..
ただし設定によってはうまくいかない事もあるようなので、設定をあれこれ変えたりして何度か試す必要がありそう(ウチでは5回ほど….。「もしかしたら…」と粘ってみたりした)。
その時の設定は↓こんな感じ
- JBridgeもLive9(等のVST3に対応していない残念な高額ソフトウェア)も右クリックプロパティ「互換性」「管理者として実行」にチェックを入れる
- VSTのフォルダを新規に「c:\vst32」「c:\vst64」と作って、「vst32」には変換したい32bit版VST.Dllを入れる。「vst64」は変換後の64bit(ファイル名がVST.64.Dllになる)が入る場所なので空のまま。
- JBridge1.73gを管理者として起動して、
「I’ll be using a x64(64-bit)host.」をクリック
「Create bridging files for 64bit plugins」のチェックをOFF
「Reset “Browser Folder”paths(resets last paths used by jBridger)」のチェックをON にしておいて…
- 「Create bridging files inside a directory Ill’ seafy -> HIGHLY recommended < -」のボタンで「vst32」フォルダに入れたVST.Dllを「vst64」フォルダに生成するよう設定して変換。
- 完了後、Live9を管理者モードで起動。
- Live9のプレファレンスで、pluginのカスタムフォルダ「c:\vst64」を使うよう設定。
うまく変換出来ていれば、ブラウザのpluginの欄にひょっこり名前が出る。出ないときは変換失敗なので、設定を変えたりしながらやり直し。
- Live9-32bitで作った曲を読み込んでみたりして、無事プラグインも使えるようになってるじゃないですかと。よかったよかったと。
注意点は(たぶんだけど)
- 変換前・変換後プラグインのフォルダの場所(Program Files(x86)の下がいいとか、ルート直下がいい、とか)によっては、うまくいったりいかなかったりするみたい…
- JBridgeもLive(等のVSTのHostアプリケーション)も「管理者として実行」しないとうまくいかないみたい…
- 使用済「c:/vst32」を削除しちゃうと動かなくなっちゃうみたい…
- JBridgeをアンインストールしちゃうと動かなくなっちゃうみたい…
- ブリッジ完了後も、Live9(等のVST3に対応していない残念な高額ソフトウェア)は管理者モードで動かさないと怒られる…
2015年8月のレートで2000円弱。PayPalで支払うと数時間後に正式版(妙に念入りに圧縮してある^^;;)がメールで送られて来るので、それをインストール。
どっちかが何とかしてくんないかな
VST3の中身はDLLだという話を聞いたので、試しにSynthEdit 64bitで書き出した●.vst3を●.dllにリネームしてみると、Live9-64bitでも認識して動く^^;;のだけれど、パラメータが読み書き出来ない。
- ■.vstpresetファイルが読み込めない
- ■.fxbや■.fxpファイルが読み込めない
- ■.vstpresetを■.fxpにリネームしても読み込めない
- Live上でパラメータを設定して■.fxpや■.fxbに保存すると、改めて読み込んだ時に誤動作を起こす
- Liveのファイル▲.als に設定値を保存出来ない…….
駄目だこりゃ!(長さん風)
まあまあ、Synth1とDEXEDの64bit版と、Liveの内臓インストがあればOKとはいうものの^^;;;やっぱりせっかく作ったんだから使いたいし。