もともとは、あくまでもFD・NewFDレンズ調整用として300円で買ったので、動かなくてもいいやと思っていたのが、
で、(フレキ基盤が切れてないシルバーだけ)やけくそで修理したという話。
開けてみたら本と違った
- 基盤とか配線とかEEダイヤル部とかが、本や参考にさせていただいたサイトとも何だか違うみたい
- ぜんぜん別のお店で買ったのに、偶然にもシルバーも黒も違う基盤のモデルだったりして困っちゃったナー
まいいや、プリズムを外してみようと、本に書いてあるのと似たコードをカンで外したら動かなくなっちゃって(当然の報い)。
で、あれ?おかしーなーと能天気にいじくってたら、フレキ基盤をちぎっちゃってたと。どツボと。おーマイゴーと。
自業自得とはまさにこのことだ!
以後、黒モデル(元1600円)はモデルさんとして働いていただく事に。
シルバーモデル(元300円)はどうにかして動いて貰わないと…..で、
シャッター鳴きの修理
- こちらのサイトさんを参考に、レンズマウント部のカバーと、本体下カバーを外して、ライトを当ててみると見えるバネ。
- このスプリングの奥2cmにギアがある。
- 念のためレンズマウント側を下にして、100円ショップで買った注射器でミシン用オイルをほんの少し。
- シャッター幕にオイルがしみちゃうとマズいらしいので、そーっと作業。
- 子供のくしゃみみたいな音が出なくなるまで、少しずつ繰り返して、どうやら治ったみたい…。
↑の写真はFinePix HS10の1cmスーパーマクロで撮影。デジカメって便利。デジカメ最高。
シャッターの修理
- どういう訳だか何回かシャッターを続けて切ると、固まっちゃったり、Bのまま(開きっぱ)だったり、半押しで切れちゃたり……
- よく見てみると、シャッターの金属板3枚をいい感じに離している黒プラスチックパーツが折れてる….
- で、プラ板と本体の金属フレームで無理やり仕切りを作成。
- ついでにシャッターを切ると動く部品を1コずつ丁寧に追っかけて掃除&注油。
- どうにか治ったみたい….。
露出計連動糸の修理
- 本来はタングステンワイヤーで繋がっている部分。本では木綿糸で修復しているけど、「丈夫」「しなやか」「伸びない」素材という事で、釣り糸のPEラインで修復してみることに。
- 残っているタングステンワイヤーの残骸を外したら、結び目のフックまで折っちゃったので、ダイヤルの銅板に直接結んじゃえ。
- 右側シャッタースピードダイヤルにピンバイスで穴をあけて、PEを通す。
- 1つ上の写真は、PE3号(木綿糸ぐらいの太さ)。こちらの写真は、PE1号。こっちぐらいの細さがよさそう。
- 右側シャッターダイヤル(の下の輪っか)が、シャッタースピードB ASA 3200 の位置でぴったり入るよう、PEの長さを調節。
- 長さがよさそうなら、結び目を作って固定。
- 余分なPEをカット。PEははさみのような「金属板を互い違いにすり合わせて切る刃物」ではうまく切れないので、注意が必要。少し長く出したカッターの新刃で直角に押すようにすれば、簡単にキレイに切れる。
- 「ジャンクカメラの分解と…」本には糸の長さや円盤の位置が「目安として」書いてありますが、確かに、カメラ個々に適切な長さ・位置があるみたい….
- こちらの動画では、こんな巻き方をしていましたが、PEでやる場合は、これも自分なりにアレンジした方がよさそう。
- と、いう訳で、ウチのカメラでは、最終的には、図のような感じに。何しろ最初が分からないので、あくまで参考ということで。
PEラインはもともとリールでの海釣り用なので、50mとか、100mとか、そういう単位で売られています。しかも結構高い。実際に必要な長さは30cmぐらいなので、知り合いの釣り人に貰った方がいいのかも….?
ちなみに今回は、最初に3号で何回かやってみて、その後1号で満足いくまで10本ぐらい作り直したりしているので、長さも結構必要だったりした。とはいえ2巻ぶんで2500円。資料の本と、参考用黒モデルが計3100円。サイズ間違いで使えなかったCリングプライヤーが1100円。
で、直したカメラが300円。プライスレス。お金では買えない何かを、手にしたのであろうか。
露出の微調整
- シャッター・ASAダイヤルを仮組して、ちゃんと回るのを確認したら、露出の微調整を可変抵抗器で。
- こちらのサイトさんによれば、Aは触らない。Bは微調整用?とのこと。
- ウチのカメラでは、どういう訳だかAB間の2番・3番可変抵抗では変化が無いようだったので、Bを大きめに動かして調整…。
- 同じようなスペックのレンズを付けたEOS Kiss III とOlympus E-PL1sで、テキトーな幾つかの被写体にカメラを向けた時に表示される露出とだいたい同じになるように、可変抵抗をちまちま動かすという、大ざっぱで実践的な力業方式。
- ちなみに↑写真の「B」という文字のちょい右あたりに、シリコンフォトセルがむき出しでくっついているので、きちんと軍艦部カバーをつけてから露出の確認をしないと、正しくならないみたい….めんどくさい….
軍艦部カバーの開け閉めのし過ぎで?ちょん切れちゃった白コードをつなぎ直して、ようやく修理完了!
という訳で、撮影に行ってみよう!
参考にさせていただいたサイトさん