SPD2は、SynthEditで作ったオリジナルPDシンセサイザーVSTiです。
2016.6.29 バージョンアップしました!….が、動作確認できないので、Windows版32bitVST2版のみです。Freewareです。
仕様など
- Version Up!!(2015-12-12)
- 2 PDOユニット並列
- Chorusエフェクト付
- Keyboard Velocity対応
- 64bitホストにはJBridgeをお使いください。
Download
ZIP圧縮してありますので、解凍して所定のフォルダに入れてお使い下さい。
Old version Download
使い方
PDO1 PDO2
- Wave1 Wave2
Phase Distortionの波形を選びます。クリックして波形を切り替えます。
- Volume
オシレータの音量。
- Pan
オシレータの方位。PDO1とPDO2を鳴らす位置を変えると、ステレオ効果が出ます。
- Octave
オシレータの音程。PDO1とPDO2を0.01~0.001程度ずらすと、デチューンがかかってうねる音になります。
- Chorus
ONにすると、Chorusエフェクトがかかります。Rateで強度を調整。
- A D S R
鍵盤を押して、A時間後に最大音量を発音、その後D時間後にSレベルの音量に変化。鍵盤を離した後、音量0になるまでの時間がR。
MODULATION1 MODULATION2
- A D S R
モジュレーション用のエンベローブ設定。このEG設定のタイミングで、モジュレーションがかかります。
- Amount
モジュレーションの量を設定します。ここが0だと、モジュレーションがかかりません。
LFO1 LFO2
- Shape
LFOの波形を選びます。
- Destination
LFOを掛ける先の指定。
LFO1:PDO1用。OSC1 Pitch(音程)・VCA1(音量)・Mod1 Depth(PD Amount)・None(なし)から選択します。
LFO2:PDO2用。OSC2 Pitch(音程)・VCA2(音量)・Mod2 Depth(PD Amount)・None(なし)から選択します。
- Rate Depth
LFOの周期 強さ。
SYSTEM
- MIDI Ch. 使用するMIDIチャンネルの指定。
- Bend Benderの量の指定。
- Poliphony ポリフォニックの方法の設定。
- Mono モノフォニック・モードのON・OFF。
- Retrigger
(Mono ONの時のみ)鍵盤を離したときに、EGやLFOを掛けなおすかどうか。
ONの場合は鍵盤を押すたびにEGやLFOがかかり直すはず….
- P.Time (Mono ONの時のみ)ポルタメントの量を設定。
- M.Priority
(Mono ONの時のみ)次の鍵盤を押した時の切り替え方法の設定。
PDの仕組みと音作りについて
ご説明する手前、さも分かった風な書き方ですが、おそらく勘違いも多そうですので、どうぞご容赦ください。自分でも思うようにならないので四苦八苦しています!駄目じゃん
PDの仕組み
Phase Distortionシンセは、大雑把にまとめると
- オシレータはサイン波を出す。
- そのサイン波を、Wave1 Wave2でモジュレーションをかけて、波形をねじ曲げる。
という仕組みで音色を作ります。サイン波をサイン波で変調するのはFM方式。FMの場合はどうにかすると電気ノコギリみたいになっちゃいますが、PDも似た仕組みのせいか、いろいろ試してみないと思い通りの音になってくれないといいますか、イジればイジるほど管楽器になってっちゃうというか….^^;;
そこで。
※64bit版はちょっと見た目が違います
音作りの手順(自己流)
- プリセットの1番、「init sound」を読み込みます。
「init sound」は、PDO1のみ(PDO2のVolume:0)が、モジュレーション無し (Mod1のAmount:0)で、オルガンのようなエンベローブで鳴る (PDO1のA:0 D:7 S:10 R:4)設定になっています。
元になるサイン波の間抜けな音「ぽー」のみ!
※PDO1をA:0 D:0 S:10 R:0に変更して、ブザーのようなエンベローブ(鍵盤を押した時だけ鳴り、離すと音が消える)にしておくと、やりやすいかもしれません。
- この状態で、MODULATION1のAmount値を増やしていくと、Wave1で設定した波形(この時点ではSaw)で変調されて、ノコギリ波っぽい音に変化していきます。Amount値によって、元のサイン波をどの程度変調するかを調整する訳です。
- ここで更に、Wave2で波形を選択すると、より複雑な変調がかかるようになります。Wave1とWave2を入れ替えたり、MODURATION1のAmount値を変えながら、お好みの音色を作ってください。
- いい感じの音色が出来たら、まずはPDO1のADSRを調整して、スムーズなエンベローブで音量が変化するように調整します。このエンベローブ調整は、アナログシンセのVCOエンベローブ調整と同じです。
- ChorusをONにしたり、Rateを変えたりしてみます。よさそうなら次へ。
- MODURATION1のADSRは、アナログシンセのフィルターADSRのような働きをします。アナログシンセの場合は、ADSRのタイミング(Sはレベル)でフィルターが開閉しますが、PDの場合はここの設定タイミング(Sはレベル!)でモジュレーションがかかります。要はにょわんにょわんするようになります。
- LFO1のDest. Rate Depthを調整して、トレモロやビブラートをかけます。また、LFO1のShapeでNoiseを、Dest.に OSC1Pitch や VCA1 にして、Rate-4ぐらい、Depthほんの少~し(0.1とか)にすると、ややノイズの混じったエヘン虫風の音になります(
プリセット2の「Church Organ」など)。
- PDO1がOKになったら、PDO1のVolumeを0に、PDO2のVolumeを8ぐらいにして、PDO2の音づくりをします。
- PDO2が出来たら、PDO1 PDO2のVolumeやPanを調整して完成!
Panで左右に分けたり、Octaveで高低を分けたり、是非いろいろ試してみてください。
- DelayやReverbなど、お持ちのDAWエフェクトとも併用してお使いください…。
Ableton Live9-64bitユーザーはJBridgeを
私も愛用するAbleton Live 9 は、VST3に未対応。Live9 64bitバージョンは32bit VST2を読み込んでくれない。今後も対応する気無しっぽい。
と、いう訳で、32bit-64bit VST2ブリッジをしてくれるソフトJBridgeのお世話になりましょう。
→JBridgeに関してはこちらもみてね
関連サイトなど
謝辞など
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